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フジテレビ 6月末の局内大異動は9月に改革断行の前触れか

 よく“振り向けばテレビ東京”などと言われるが、現在、民放各局でもっとも視聴率不振に陥っているのがフジテレビだ。テレビ局関係者が話す。

「全日視聴率が、テレ東の1つ上の4位に終わることも珍しくありません。特に、日曜日が良くない。『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』という人気アニメを持ちながら、その流れを生かせず、ゴールデン帯で視聴率1ケタが続いてしまう。21時台の『ワンダフルライフ』は2.1%という日もありました。この日も、全日4位でした」

 この体たらくにテコ入れをしようと、6月27日付で局内の大異動が行なわれた。制作会社スタッフが話す。

「いわゆる名物プロデューサーの異動もありましたが、僕らにとっては番組の編成担当が変わるか変わらないかが重要です。なぜなら、一緒に立ち上げた編成の局員であれば、番組終了が議論されたときに守ってくれる。自分の関わった番組がなくなることは嫌でしょうからね。しかし、今回のフジはかなりの大異動を行ない、なかでも編成の配置転換が多かった。

 これは9月に、かなりの番組が終わるという流れではないでしょうか。テレビ局のなかで、いちばん力を持つのは編成。だからこそ、編成を入れ替えれば、スムーズに番組を終了させ、新番組を立ち上げさせることもできる。どの業界でも、担当を代えることで、今までの関係を断ち切るという手法はあるでしょう。テレビ番組にとっては、編成担当の異動がそれにあたるんです」

 しがらみをなくし、改革を断行するという現われのようだ。制作会社スタッフが続ける。

「実際、ゴールデン帯は、木曜以外は相当厳しい。視聴率2ケタが当たり前の『ホンマでっか!? TV』でさえ、1ケタに落ちる週もあるほど(6月18日水曜は9.9%)。そう考えると、9月でゴールデン帯のかなりの番組が終了を迎えるでしょうね。7月になれば、そういう話がちらほら出ますから、どの制作会社も戦々恐々としていますよ。

 亀山千広社長は就任以来、『笑っていいとも!』を終了させるなど、フジの改革を行なってきた。また大ナタが振るわれると覚悟しています。ただ、ご存じの通り、『いいとも』のに代わって始まった『バイキング』は低視聴率から抜け出せないし、『ショムニ』などのリバイバルドラマも上手く行っていない。今のところ、打っている手は裏目に出てばかり。9月の改編も、そうならなければ良いのですが…」

 かつて栄華を極めたフジテレビの苦悩は続く。

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